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万年Bクラスチームの投手が綴る非野球的ブログ
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どうもこんばんわ。
蒸し暑い日が続きます。でも梅雨っぽいと言われると・・・微妙な気も。
はやく梅雨も明けてからっと晴れてもらいたいもんです。

前回、前々回と流動資産関係について話を進めてきました。
支払い能力、緊急支払い能力、そして売掛債権の回収力。
今回はそのさらに下にあるたな卸資産についてのお話。

売れば売上のたな卸資産。必要不可欠なものだが・・・
たな卸資産というのは、業種によって表示方法がまちまちですが
その意味は総じて同じです。
販売を目的に保有しているものを指します。
商品や製品だけではなく、つくりかけの部品や製品の原材料なんかも含まれます。
この原材料とかも含まれるところがミソ。
当期利益を減らそうと仕入れを多く行ったとしても
それは費用(P/L)ではなく、たな卸資産(B/S)という形にお金が姿を変えるだけ。
その材料を用いて作られた製品が出荷された時点で、
たな卸資産は売上に対する原価となります。

さて、少々脱線しましたが
たな卸資産というのは流動資産に属しますので
近々現金化されることが想定されている資産です。出荷されて売上となるわけです。
ところが、百貨店などでは良くあると思いますが
季節モノの商品などは、季節が、流行が過ぎてしまえば売れなくなってしまいます。
これではたな卸資産としての想定と異なることになります。(不良在庫化)

過剰在庫がないかも決算書から判断できる
全然なくても、あまりに余りにあっても困るたな卸資産。
その適正度を測るにはどうしたらよいのだろう。
適正な状態とは、たな卸資産が短いスパンで売上となって常に回転している状態。
そこで、売上とたな卸資産の量から判断できます。

売上高 ÷ たな卸資産 = たな卸資産回転率

たな卸資産がどの程度のスパンで回転して売上となっているかを表す指標です。
高ければ高いほど、在庫が少ない or 在庫の回転が速いを意味します。
16ec38aa.PNG125a34fc.PNG


さっそくいつもの二表で算出してみましょう。
50,000百万円 ÷ 55百万円 = 909.1

ええと、恐ろしい回転率ですね。適当に組んだボロが出てます。はい。
製造業で12回転以上、流通業で20回転以上が健全のバロメータ。
逆に製造業で6回転未満、流通業で12回転未満だと不良在庫の可能性が。
作ってもなかなか売上にならない⇒倒産という式が見えてきます。
このように、在庫過剰、不良在庫は経営判断ミスを見抜く大きな手段となります。

ちなみに、うちの会社は製造業ですが26回転
かんばん方式を採用している為在庫があまりない AND すぐ出荷される為。
似たようなものでサプライチェーンマネジメントというものがあります。
IT技術を駆使して在庫を徹底管理し、1コ出荷されたら1コ作るという考え。
この方式を利用して業績が飛躍的に向上した会社にユニクロなどがあります。

 

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8回まできました。意外と続いてます。
あと2,3回は続くと思います、多分。

債権は債権でしかない!
いきなりなにを言い出すかと・・・もう今更ですね。
前の項で、会社が使えるお金はわずかしかないということを書きました。
その中で、緊急支払能力を表す当座比率を紹介。
当座比率は、当座資産を流動負債で除する事で算出されるところまで書きましたね?

この当座資産というのは、現金等価物というニュアンスで即支払いに使えるものです。
当座資産の中には、現金・預金のほかに、
売掛金や受取手形という債権も含まれています。
それは、債権という形で譲渡することができるからです。
流動資産の中にある債権ですから、近々現金化されることが想定されています。
ですから、その債権がある程度短いスパンで回収されることが必須です。

いくら売上が多くても、債権である掛け金が現金として入金されなければ
いつまでも債権として残ることとなります。
資産は最終的には全てが現金化されることを想定されています。
資産である、そして更に流動的な資産が長い間現金化されないことは問題なのです。
16ec38aa.PNG
125a34fc.PNG

また出てきましたよ。損益計算書と貸借対照表。
少しは見慣れてきたでしょうか?
さて、この二つの表から会社の債権回収率を算出してみましょう。

売上高[損益計算書] ÷ (売掛金 + 受取手形)[貸借対照表] = 売掛債権回収率

この式で、売上高として計上した金額がどの程度のスパンで回収されているかが分かります。
単位は回転。6回転以上が理想です。
つまり売上計上から債権回収までが2ヶ月を要しないということですね。
逆に3回点以上は黄色信号。
売上を計上してから現金化まで四半期以上を要するということです。
さっそく例の二表から算出してみましょう!

50,000百万円 ÷ (20,000百万円 + 800百万円) = 2.4回転

をいをい、大丈夫かこの会社。
今まで出てきた指標ではなかなか健全さをアピールしていた例題の会社ですが
債権の回収能力がかなり低いようです。かなり財務的なムダがありそうです。

ちなみに、うちの会社は8.9でした。あなたの会社はどうです?

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どうも、ガラッと雰囲気を変えてみましたがどうでしょ?
アスガルドのブログっぽくなったかな?かな?
でも書いてる内容はアスとは全く無縁と言う。

黒字倒産はこうして起こる!
簡単な例を説明しましょう。
100万で仕入れた商品を売りました。入金が15日後に150万あります。

さて、損益計算書上だと?

売上150万
原価100万

150万 - 100万 で営業総利益が50万ですね?
ですが・・・こんな条件をつけてみましょう。

・仕入れに対する仕入先への支払が10日後にあります。

会社のお金が入ってくるのは15日後、でもその5日も前に100万もの支払。
このままでは手形が不渡(※1)となって仕入先にお金を支払えず、倒産してしまうではないか!

中小企業の社長さんからは、よくこんな言葉を聞きます。
「仕事はまわるけど金がまわらん」
金がまわらんというのは、まさにこのお金のやりくりがうまく行かないと言う事。
支払期日に現金を用意するのに四苦八苦している状態です。

実際には銀行から借入を行って仕入先へ支払い、
売上の入金後に銀行へ借入金の返済を行うと言う流れになります。
が、もしそれも銀行から借り入れを拒否されればそこでおしまいです。
銀行が借入を拒否するということは、それはつまりアブナイ会社ということです。

ということで、今回は会社の支払い能力から会社の健全さを見ていきましょう!

会社にあるお金はわずかでしかない!
お金の支払いは、基本的に現金です。手形の裏書もありますが、現金がキホンです。
下の表は覚えているでしょうか。
125a34fc.PNG
そう、貸借対照表です。
右側がお金の調達方法、左側が調達したお金の使用状況を表している表です。
ここで豆知識。
1年以内に現金化できそうな資産:流動資産
1年以上現金化見込がない資産:固定資産

といいます。
さらに、同じ事が負債にも言えて
1年以内に支払わなければならない負債:流動負債
1年以上、支払期日まで期間がある負債:固定負債
といいます。

会社の資金繰りがショートしない為には
流動負債を流動資産でまかなうことができることが必要です。
そうなると、こういった式が役に立ちます。

流動資産 ÷ 流動負債 = 流動比率

はい、また小学生でも出来そうな割り算ですよ!
この流動比率が100%を切っているようだというまでもなく黄色信号。
金がまわらないという状況となり、期日に現金を用意する為に奔走することとなります。
健全さのバロメータは150%近辺で、専門家からすると200%以上が望ましいとされています。
上の貸借対照表で計算してみましょう。

21,060百万円 ÷ 14,400百万円 = 146%

どうやらこの会社は、支払い能力からすると健全なようです。
しかし・・・もう一度貸借対照表を見てください。

これを見ると、450億もお金があることになっていますね。
でも、必ずしもお金の形であるとは限らないんです。
固定資産が分かりやすいですね。
100億調達して、90億の固定資産を買ったら、残ったお金は10億だけです。

流動資産の中に製品とかあると思いますが、これはお金ではありません。
作ったけどまだ売上計上がされないで工場に保管中のものなどです。
近々出荷され売上となる可能性が高い為に、流動資産ではあるのですが
製品を直に仕入先に支払いとして渡すわけには行きませんよね?

つまり、会社が使える"お金"は実質、現金・預金、そして売掛債権や受取手形だけです。
なぜ、売掛金も"お金"に入れるか。それは
現金化可能な債権であるため、債権として譲渡することができるためです。
手形もそうです。裏書といって他の会社に手形による現金の受取権利を譲渡することができます。

流動比率で見ると健全だけど、それは緊急時に支払えるかどうかとなると話は別です。
アス関係で着てくださった方はアスの取引で考えてみてもいいかもしれませんよ。
例えば、
今の保有現金が2億。
友人Aから買っておいてくれと頼まれていた品を19時に購入
友人Aがログインするのは22時過ぎなので、お金の回収はそれ以降。
19時に1億の品を買ったので、現金は1億、資産1億に変わりました。
ところが、19時30分に友人Bからこの前貸してた2億を返してくれないかと言ってきた!

払えませんよね?
いくら総資産が2億で、近々現金化できる資産があったとしても、今支払えるのは1億なのです。
これはアスの例えなのであれですが、会社の場合は友人Bが取引相手となります。
そうなれば待ってくれとはいえません。
そこで、支払い能力をさらに厳しく評価できる指標があります。

当座資産 ÷ 流動負債 = 当座比率

当座資産というのは、先ほど話に出た、今すぐに現金化できるものです。
現金、預金、売掛金、受取手形を指します。
この当座比率が100%を超えているようなら、完全な安全圏です。
90%が標準、80%を下回るとキケンです。
例の如く上の貸借対照表で見てみましょう。

当座資産 = 現金 + 預金 + 売掛金 + 受取手形
⇒5百万円 + 200百万円 + 20,000百万円 + 800百万円 = 21,005百万円

21,005百万円 ÷ 14,400百万円 = 145%

ちょwwwこの会社当座資産持ちすぎwww
すいません、適当に組んだ貸借対照表というボロが出てきましたね・・・健全すぎてありえません。


※1
不渡とは、手形による支払いが銀行によって拒絶される事。
一度の不渡は大丈夫ですが、二度不渡を出すと、当座口座を閉められます。
当座口座とは、入金や支払いを行う為に会社が使う、いわば会社の財布のようなもの。
手形取引等は当座でしかできないため、当座の閉めきりは会社の資金繰り終焉を意味する。
これが紙上でよく聞かれる「事実上の倒産」である。
ただし、普通口座をフルに運用すれば、営業自体は続けることができる。

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1984/04/01
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野球、ゲーム、妄想の具現化
自己紹介:
賊ときどき吟、のち賊みたいな。
頭は常に世紀末のカスクオリティ。
所持スキルはやる気だけの
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